知らない場所に旅行に行くなら、地図は必須のアイテムだ。とくにそれがトレッキングとなると、安全面のうえでも楽しみ方のうえでも、絶対に手に入れておきたい。
Profile 村松昭(むらまつあきら)
1940年千葉県生まれ。
――屋久島を描こうと思い立ったきっかけは?
それまで高尾山、奥多摩、御岳渓谷、多摩川、秩父や丹沢など、東京近郊の景色を描いていました。
ほかのエリアも描き始めていたとき、屋久島と白神山地が世界遺産に指定され(93年)、島ということもあって屋久島に興味を持ったのです。
それから2年間かけて製作し、95年に完成しました。
――どうやって描いていくのですか?
最初は資料集めです。5万分の1図や2万5000分の1図の地形図、パンフレット、ガイドブック、ビデオ、写真集など、徹底的に調べて下絵を描いていきました。
翌94年に初めて屋久島に行き現地を取材しました。資料で調べ、想像しながら描いた絵地図と、実際の地形や自然を見比べ、修正を加えていったのです。
縄文杉取材の帰り道、YNAC代表の松本さんに出会いました。改訂のときには修正すべき情報をいただいています。

――屋久島の絵地図で苦労したところは?
気軽に訪問できる場所じゃないし、学術調査とは違うので隅から隅まで踏破はできません。完成までに実際に現地を取材できたのは2回です。地元の人でもよくわからない場所も多かったですし、とても苦労しました。
また鳥瞰図は、道路や川など、地図としての情報を押さえながら、要所ではデフォルメして紹介したい要素を盛り込んでいきます。そのためには取捨選択が必要で、いつも試行錯誤しながら。どんな地域でも苦労します。
――どんなふうに使ってほしいですか?
お土産で買っていく方は、自分が歩いた場所を説明するのに使うようです。事前に買う方には、ポイントをつかんで計画を立てるときに使っていただけます。絵地図だと、何度で見ても発見があり、興味を深められます。
年配の方は、自分で行けなくても行った気分になれるのがいいようです。テレビなどで屋久島の映像を見たときにも、広げて眺めていただけると想像が膨らみます
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